「テクノホスピタリティを世界へ」の実現により社会貢献し、持続可能な地球共生社会を目指す。アルメックスの基盤と未来への志。

代表取締役社長 馬淵 将平
進化し続けるアルメックスの軌跡
アルメックスは2023年に創業58年目を迎えた会社です。1966年に東洋技研工業株式会社として産声を上げ、1990年に株式会社アルメックスに社名変更し、2006年には株式会社USENと経営統合を果たし、2017年にUSEN-NEXTグループが発足してからもその一員として、業務用システム事業を担い発展してきました。

この50年強という半世紀ほどの間、日本経済・社会・世界はめまぐるしく変化し、特にテクノロジー分野には非常に大きな進化と発展がありました。その中でアルメックスはテクノロジーの会社として成長してきました。主力商品は皆さまもご存知の自動精算機ですが、ホテル、病院、ゴルフ場、小売店舗等に向けて、自動受付・精算機をお届けし、そのサービスや仕様においてさまざまなお客さまのニーズと市場の変化に対応し進化させてきました。

現在、人類にとって未曽有の危機である新型コロナウイルス感染症の流行を経て、アフターコロナの世界を作っていこうという状況にありますが、アルメックスは、「非対面・非接触・省人化」という社会の大きな要請に対し、コロナ以前からそのニーズに真剣に向き合って商品を提供してきたという歴史があります。そして、今後アフターコロナの世界・社会において私どもの商品・サービスをますます進化させ、まさに私たちの拠り所とする本質的な価値「テクノロジーでもって世の中にホスピタリティを提供していこう」という未来を描いて邁進しているところです。
アルメックスの組織・拠点
アルメックスは現在社員数700名、5つの事業本部、23拠点を構えて経営を行っています。売上規模は年商200億円です。

事業本部は、マーケティングセールス本部、ビジネスクリエーション本部、R&D本部、ロジスティクスサービスソリューション本部、構造改革本部です。マーケティングセールス本部は、まさにお客さま・市場のニーズを捉えて、その商品・サービスを提供する部門です。
ビジネスクリエーション本部とR&D本部は、私たちの技術を具体的な商品の企画・開発を実行する部門です。ロジスティクスサービスソリューション本部は、私どものさまざまな商品のデバイス・部品を国内外から調達し、製造し、お客さまにお届けしていくロジスティクスと製造、購買機能を主に担っています。そして、構造改革本部は、全社横断的に製品の品質保証を担保する、あるいは各本部で対応しきれない経営の横断的な任務について解決していく部門です。
また、2014年に東南アジアのマレーシア・クアラルンプールに現地法人、ALMEX SYSTEM TECHNOLOGY ASIA sdn.bhd(アルメックス・システムテクノロジー・アジア)を立ち上げ、私どもの商品・サービスをアジアにも広げていこうとグローバルな展開も行っています。
支社・支店は、日本全国とマレーシアを含み23拠点あります。全国の各エリアのお客さまに営業とフィールドサービス、カスタマーサポートをしっかりと展開できる体制で事業を進めています。
事業紹介
アルメックスの事業は、大きく4つの市場に対して商品・サービスを展開しています。
1つ目はレジャーホテル、2つ目はビジネスホテルやシティホテル、あるいは簡易宿泊所、旅館といった一般の宿泊施設、3つ目は総合病院からクリニックまでの医療機関、4つ目は比較的新しい事業領域で、ゴルフ場やペットクリニック(動物病院)、カラオケ施設や温浴施設といった市場に向けたものです。

レジャーホテル向けには、客室精算機、PMS(ホテル管理システム)、客室内で情報を提供するマルチメディアシステム、また、ホテルへの予約を可能にする日本最大級のウェブ・アプリサービス「ハッピーホテル(通称:ハピホテ)」を展開しています。業界でのシェアは断トツの85%以上です。
ビジネスホテルなどの一般宿泊施設向けには、自動精算機(現在はKIOSKと呼ぶセルフチェックイン機)を中心に提供していますが、市場シェアはこちらも65%と非常に高い数値となっています。KIOSKに加えてPMSやオンラインのチェックインサービス、簡易宿泊所・旅館向けの簡易なPMS innto(イントゥ)といった製品を提供し、オペレーションの効率化をサポートしています。
医療機関向けには、再来患者向けの受付機や診察後の自動精算機にはじまり、館内で待ち時間を患者に提供する会計表示機などをお届けしています。最近では政府がマイナンバーカードにより患者の保険証本人確認を自動化するということで、マイナンバーカードでの顔認証・オンライン資格確認端末も提供を開始しました。こちらも自動精算機の業界シェアは65%を占めています。
新しい市場でも非対面・非接触・省人化をサポートしようとゴルフ場、動物病院、カラオケ、温浴施設向けに事業展開しておりますが、先ほど申し上げたようにアジアを中心に日本の外にも目を向けて事業を拡大しています。
2025年に向けた中期経営計画
現在、2025年を目途にした中期経営計画を走らせていますが、私どもは58年の歴史をもっており、2025年は将来に向けた一里塚でしかありません。DX(デジタルトランスフォーメーション)が非常に大きく加速する世の中で、あるいは戦争や地政学的なリスク、エネルギー問題が非常に不安視される中で、アルメックスが長期にわたって未来をつくり、社会・世の中の一員として貢献していくために、しっかりとしたビジョンをもって社の変革を遂げようとしています。
自動精算機の市場においては、ホテル向け、医療機関向けにおいてトップシェアを築いていますが、当然その「精算機トップシェアの次へ」ということで、「施設のDXをバックアップするリーディング企業になろう」というスローガンを掲げて変革を起こしているところです。

事業の戦略、重点項目としては4つあります。
1つ目は、「ハードウェア」「ソフトウェア」「機器やアプリケーションを納めた後の補修・メンテナンスサービス」を三位一体として、長期にわたってお客さまのバックヤードをサポートすることです。そして長いお付き合いをさせていただくという意味において、サブスクリプションのビジネスモデルに転換していきます。
2つ目は、B2B2C向けサービスの構築です。現在、私どもの商品・サービスは施設・店舗さまをお客さまとしていますが、その施設・店舗さまには数多くのユーザーさま、消費者さま、生活者さまが訪れます。施設・店舗の先の消費者さまを結びつけるサービスを展開していこうとしています。
3つ目は、ニューフロンティアの開拓に積極的に挑戦していくことです。ホテル・病院その他、今のコアのお客さまの市場以外でも、私どもの商品・サービスを求めていただける市場・お客さまに対して、横展開していきます。
最後に、アルメックスはテクノロジー技術を武器にする会社であり、そうでなければならない会社ですので、新しい技術・仕組みを市場に投入していきます。例えばデジタルペイメントやAI、IoTといった、新しいテクノロジーに踏み込んだ商品・サービスをお届けします。

この4つを大事にしつつ、未来を創っていこうと考えており、その担い手となるエンジニアの組織力が大変重要な局面になっていると認識しています。これらの事業戦略を着実に実行していくため、私たちはテックリードのエンジニア集団に生まれ変わろうと努力しています。
やはり技術力と高い品質を世の中に担保し続けない限り、私どもの使命は全うできないという原点に立ち返って、質の高い最新の技術、エンジニアリング力をしっかりと作り直し、良い商品をお客さまにお届けする。そうした変革に今挑戦をしているところであります。
また、非常に多くのお客さまに私どもの商品を使っていただいておりますので、やはり売って終わりではなく、導入していただいてからがお客さまとのお取引の始まりと肝に銘じて、カスタマーサービス、サクセスサービス、アフターメンテナンスの体制を今まで以上に強化、改善することに取り組んでいきます。
そして、アルメックスを支える全役職員が、今の世の中の情勢に適応したワークスタイルイノベーションを進め、この時代に沿った働き方、個の能力の発揮のしかた、そしてチーム力を向上することが求められます。それが会社の究極的な信用につながるということで、個々人が生産性を改善し、お客さまにとっての私どもの商品の導入価値を高めるべく、社内の我々自身がしっかりと未来を創っていこうと取り組んでいるところです。
サステナビリティへの取り組み
現在、SDGsに非常に大きく関心が高まっている中、アルメックスも、持続可能な地球社会を支える一員として、SDGs・サステナビリティを強化しています。

図の6つの資本にあるように、人的資本から自然資本まで、地球の恵みであるあらゆる資源を無駄にせず有効に活用して、私どもの商品・サービスとして世の中に役立つものを提供する。そして人々や地球社会に付加価値を提供することによって、その価値が地球あるいは人々の生活を豊かにしていく、そうした循環をしっかりと意識して事業を進めようと、2年ほど前から取り組みを開始しました。
アルメックスが提供できる究極的なサステナビリティの価値というのは、人々の心の豊かさ、余裕のある時間の創出につながる商品・サービスです。それを提供することがアルメックスの根源的な使命であり、価値だと考えています。自動精算機やセルフのチェックイン・チェックアウトの機器が何のためにあるのかといえば、大きくは2つあります。1つ目はそれを使っていただく施設・店舗の従業員の皆さまの豊かな時間を創るため。2つ目は、そのホテルや病院を訪れるゲストや患者の皆さまに、安心して快適に、かつ迅速にサービスを受けていただける有効な時間をお届けするためです。そのために私どもの商品・テクノロジーが存在しているとしっかり意識して取り組むこと。それがひいては長期的な、持続可能で豊かな世の中の発展と、アルメックスの成長につながっていくだろうと考えています。
ALMEX WAY
お客さまやお取引先さまに、私どもの価値ある商品・サービスをしっかりお届けしていくうえで、その担い手である役職員、一人ひとりが大切にするべき行動指針やマインドセットが必要だろうと、ALMEX WAYを作りました。企業としてこうありたい、こうあるべきだという基本的な考え方を示したものです。

まずアルメックスの使命、ミッションは「テクノホスピタリティを世界へ」という一言に集約しています。やはりテクノロジーをもってホスピタリティ、おもてなしの精神あるいは具体的なサービスを社会・世界へ提供していくことが求められます。オフラインのリアルな空間、オンラインのサーバー空間、これらをしっかりと結び付けていくプロダクト・サービスを提供していくことによって、使い手となる皆さまの安心・安全、利便性、快適さ、あるいは時間的な余裕、心の豊かさといったものを社会に届けることを誇りにしようということ。それを「テクノホスピタリティを世界へ」という私どもの使命として位置付けています。
またその中で、「断トツNo.1プレーヤー」あるいはお客さまにとっての「唯一無二のベストパートナー」になろうというビジョン、将来像、これをもって挑戦し続けます。グループのスローガンとしても、「必要とされる次へ」というものがありますが、お客さまからの真の信用・信頼を頂戴し、サステナブルな、まさに持続可能な貢献をし続けられる企業・パートナーとして存在していきたい。これが私どもの将来像です。
これらを実現していくためには、アルメックスの担い手である私ども一人ひとりが大切にするべきコアな価値観、あるいは行動指針をしっかりと受入れ、実行していこうということが大切だと思っています。そのため、アルメックスの目指すべきコアな価値観として「コミットメント文化」を作っていくことを謳っています。その1つ目が「インテグリティ」、2つ目が「パラノイア楽観主義」、3つ目が「ラストマンリーダーシップ」です。
1つ目の「インテグリティ」は誠実さ、高潔さということですが、お客さまやお取引先さまに真摯・誠実であるためには、まず自分自身に誠実な人間となり、誠実に仕事を実践しようということです。
2つ目は「パラノイア楽観主義」です。世の中は大きく変化していきますので、未来に対して心配を抱かれる方々が多くいらっしゃると思います。その中でも、私どもは未来の変化を検知し、その備えを着実に実行していこう、そして笑顔と明るさを忘れずに邁進していこうという考えを「パラノイア楽観主義」と表現しています。
3つ目は「ラストマンリーダーシップ」。どの仕事も一人でできるというものはありません。アルメックスも大きなお仕事をさせていただいている事業で、チームワークが非常に大事になってきます。一人ひとりが担っている役割、部門にしっかりコミットメントして、自分が最後の砦であるという想い、責任感、そして前向きな挑戦心というものをもって、大きなお仕事を成功させていくことが大事だろうと、「ラストマンリーダーシップ」を掲げております。
世の中、順調なときだけではありません。そういうときにはやはり、全員が立ち止まって、大事にするべきことを確認し、お客さま、お取引先さま、究極的には持続可能な地球共生社会というものへ貢献するということが我々の使命です。そのコアとなる大切にするべき価値観を軸にしてアルメックスの今と未来を創っていきたい。これが、ALMEX WAYの真髄です。
USEN-NEXT GROUPからの応募になります。
USEN-NEXT GROUPからの応募になります。